生くじら肉の魅力
日本で獲れるくじらって?
日本では約9,000年も昔から、鯨類を工芸品などに利用してきたと考えられています。
三陸海岸・鮎川はくじらとともに繁栄を遂げ、1837(天保8)年に仙台藩が設けた「捕鯨取開方」にも携わっていました。
しかし1970年前後から世界的に反捕鯨運動が活発になり、規制強化のため鯨の供給量は減少傾向に。やがて商業捕鯨そのものが停止される事態になりました(日本では2019年に再開)。
鮎川捕鯨は毎年4~11月の限られた時期で捕鯨を行っており、国産だからこそ楽しめる、新鮮なくじら食品を食卓に提供しています。くじらはどれも捕獲量の制限が課せられている希少な品種です。
本ページでは、品種ごとに異なる味や香りの特徴を紹介していますので、ぜひご覧ください。
個体差による 味や香りの違いを楽しもう!
ミンク鯨(ヒゲ鯨)
獲れた場所や時期、餌などにより、
色・香り・味が異なる!
オホーツクの肉
脂乗りが良く、色は濃い赤で美味。
※鮎川捕鯨では、年間15~16頭を捕獲します(日本の捕鯨会社全体で33頭までしか獲れません)。
釧路など道東の肉
濃い赤色の肉が多く、脂が乗っている。美味。
金華山沖の肉
肉の色は薄い赤。脂肪が少ないため香りも弱く、味はさっぱりしている。
水揚げ量の少ない、貴重な肉。
北東北の肉
色・香り・味は、金華山沖と道東の中間。金華山沖より脂の乗ったくじらが多く、味も濃い。
- 肉質はややしっかりしており、脂肪分は控えめ。
- 血液が多く、生食にはあまり向いていない。一方、独特の味わいからクセになる人も多い。
- ミンク鯨より赤肉の色が濃く、濃茶/黒系に近い。香りや味はほかと比べて薄いと言われる。
- 茨城県沖(南海域)と宮城県沖(東海域)で捕獲される。
くじらは個体や部位によって味・におい・固さが違うため、私たちがしっかり厳選し、上質な肉をお届けします。その時々で異なる味をお楽しみください。
おいしい食べ方
ミンク鯨は、皮と一緒にお刺身で食べるのが一般的です。
ツチ鯨は煮物や揚げ物にぴったりです。
ミンク鯨もツチ鯨も脂が少なく、加熱しすぎると肉が固くなります。
おすすめの調理法のひとつが、「はりはり鍋」。薄切りにした赤肉と水菜を煮込む鍋料理で、片栗粉をまぶした赤肉を薄口の出汁で仕立てることで、牛肉ともマグロとも異なる、唯一無二の旨みがグンと引き立ちます。